macOSのアップデート方法:安心のバックアップ方法も解説します

OSのアップデートって、なんだかワクワクしませんか?
わたしは便利な新機能が使えることにいつも興奮しています。

その一方で「きちんとアップデートできるかな?」といった不安も出てきます。
「アップデートを行った後に、Macが起動しなかったらどうしよう…」
「アップデートをしたのはいいけれど、やっぱり不具合があるから戻したくなった」
こういった心配もあると思います。

OSのアップデート作業自体はとても簡単です。クリック数回で完了します。
しかし、アップデートをする前に、万が一に備えて必ずバックアップを取っておくようにしておきます。
バックアップを取っておくことで、安心してアップデートができます。
また、バックアップを取っておけば、前バージョンのOSへ簡単に、いつでも戻すことができます。

この記事ではmacOSについて次のことを解説します。

  • アップデートをする前に確認しておきたいこと
  • アップデートの具体的な手順
  • OSに最初から搭載されている「Time Machine」を使用したバックアップの方法

この記事を書いている人は、macOSのインストール経験が200回以上あります。
はっきり言って異常者です 笑

また、事前にバックアップを取らなかった結果、大切なファイルを失った経験があります。
だからこそ、バックアップを行う理由や具体的な方法についても詳しく説明します。

macOSのアップデートの方法

macOSをアップデートするときに必要な手順は、4つあります。

  1. Macが、新しいOSに対応しているか確認する
  2. アプリや周辺機器が、新しいOSに対応しているか確認する
  3. アップデートをおこなう前にバックアップを取っておく
  4. アップデート作業をおこなう

どれも簡単にできるものです。
それぞれひとつずつ見ていきます。

Macが、新しいOSに対応しているか確認する

まず、Mac本体が新しいOSに対応しているかを確認します。
新しいOSには新機能が搭載されます。
新機能によって要求されるスペックが上がることで「性能が足りないのでアップデートが不可能」ということもあります。

Macが新しいOSに対応しているかどうかは、Appleのサポートページで確認することができます。
サポートページの「ハードウェア条件」の部分を見れば、対応しているか確認できます。
ハードウェア条件に当てはまるMacであれば、アップデートをおこなうことができます。

歴代OSのハードウェア条件が記載されているページをリンクしておきます。
macOS Mojave - 技術仕様
macOS High Sierra - 技術仕様
macOS Sierra - 技術仕様

ここでは例として、macOS Mojaveのハードウェア条件を見てみます。

引用元:https://support.apple.com/kb/sp777?locale=ja_JP

「Mid 2012」や「Early 2015」などの表記があります。
これは、Macの年式を表しています。
「Early」「Mid」「Late」は、一年の中でどの時期に発売されたのかを示しています。
「2012」「2015」は、年を表しています。
例えば「Mid 2012」であれば、2012年の中頃に発売されたMacであると言えます。

自分が使っているMacの年式を確認するには、アップルメニュー(メニューバーのリンゴマーク)から「このMacについて」を選択します。

この写真は、わたしのMacです。
「 iMac (27-inch, Late 2012) 」と表示されています。

Mojaveのハードウェア条件には「 iMac (Late 2009以降) 」と書かれているので「このMacをMojaveへアップデートすることができる」ということになります。

アプリや周辺機器が、新しいOSに対応しているか確認する

普段から使用しているアプリやプリンターなどの周辺機器が、新しいOSで使えるかどうかも確認しておきます。
事前に確認をしておくことで「OSをアップデートしたら、アプリが使えなくなってしまった!」という事態を防ぐことができます。
アプリや周辺機器などが新しいOSに対応しているか事前に知るには、製造元のウェブサイトを見るのが一番です。
多くの製造元のサイトには、各OS別の対応状況が細かく書かれています。

例えばAdobe Creative Cloudなどは、Adobe社のサイトに対応表があります。
Photoshopの対応表

 引用元: https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/system-requirements.html

プリンターなどの周辺機器の情報も、製造元に掲載されています。
Canon社の対応状況

 引用元: https://cweb.canon.jp/pls/webcc/WC_SHOW_CONTENTS.EdtDsp?i_cd_pr_catg=011&i_tx_contents_dir=/e-support/faq/answer/inkjetmfp/&i_tx_contents_file=95101-1.html&i_fl_edit=1&i_tx_search_pr_name=&i_cl_form=03&i_cd_qasearch=Q000095101&i_cd_transition=2

アップデートの前には必ずバックアップを取っておく

アップデートをおこなう前に、必ずバックアップを取っておきます。 バックアップを取っておくことで、OSのアップデートに失敗したときに簡単に復旧できるからです。

バックアップにはmacOSに最初から搭載されている「Time Machine」を使用するのがオススメです。

Time Machineを使うメリットは、システム全体をまるごとバックアップできて、簡単に復旧ができるところにあります。

バックアップについては、この記事の下の方に詳しく解説をしています。
Time Machineの使用方法や、バックアップの必要性について知りたい人はぜひ読んでみてください。役に立つと思います!

アップデートを行う

それではOSのアップデートをおこなっていきます。ドキドキしますね!

その前に確認です。バックアップは取りましたか?
バックアップがまだの人は、すぐにバックアップを取っておきましょう。

macOSのアップデートは「App Sotre」アプリからおこないます。
まずApp Storeを開きます。

App Storeのトップページに、最新OSのバナーがあるので、クリックするとダウンロードページに移動します。

「ダウンロード」ボタンをクリックすると、OSのダウンロードが開始されます。

ダウンロードが終わると、自動的にアップデートの画面が出てきます。
「続ける」をクリックします。

「同意する」をクリックして進めていきます。

インストール先が正しいことを確認してから「インストール」ボタンをクリックします。

あとは自動的にインストール作業が進められます。
これでアップデート作業は完了です。

ここから先の記事では、バックアップの必要性や、Time Machineを使った具体的なバックアップの手順についての解説をしています。
「バックアップってなんだ?」「なぜTime Machineを使うんだ?」という人はぜひ読み進めてみてください。

macOSのアップデートを行う前にするべきバックアップの方法

そもそもバックアップを取る理由

OSのアップデートの前にバックアップを取ることは必須です。
理由は2つあります。

  1. アップデート後に、Macが起動しないことがあるから
  2. 「アップデートをやめて、以前のOSへ戻したい」と思ったときに巻き戻すことができるから

1の「アップデート後に、Macが起動しないことがある」については、稀にあります。
仕事で使用するMacが、アップデート後に起動しなくなった時は困ってしまいます。
そんなときに事前にバックアップを取っておけば、すぐに復旧ができます

2の「以前のOSへ戻したい」については、これも経験があります。
OSの機能に不具合があって困ったり、使えると思っていたアプリがアップデート後にバグで使えなくなっていたり…
そういったときにバックアップを取っていれば、以前のOSに戻すことができます。

Macに搭載されているTime Machineを使用すると、システムをまるごと簡単にバックアップすることができます。
また、Time Machineでバックアップしたデータは、復旧の際にも使用できます。

バックアップの準備:外付けのハードディスクを用意する

バックアップは、macOSのシステムが入っているディスクとは物理的に別のディスクにおこないます。 同じディスクの中にバックアップを取っても、それはバックアップとは言えません。
必ず別のディスクへバックアップをする必要があります。

バックアップに使うディスクは、外付けのハードディスクがオススメです。
バックアップに使えるディスクには、SSDやブルーレイディスクなどもあります。
しかし、SSDは容量当たりのコストが高く、ブルーレイディスクは転送速度が遅いです。

これらを考えると、ハードディスクがバランスが取れていると言えます。

ハードディスクが家に余っていれば、それを使えば十分です。
もし持っていなければ、この機会に買っておくと安心できます。

こちらの記事で、コスパ重視のハードディスクの選び方を解説しています。

 

MacのUSBポートに、ハードディスクを接続する

ハードディスクをMacのUSBポートへ接続します。
正しく接続されると、Finderにハードディスクが見えます。

もし、ハードディスクがFinderに表示されないときや、購入して初めて接続したときなどは、ハードディスクをフォーマットする必要があります。

 

Time Machineの設定をする

  1. アップルメニュー(メニューバーのリンゴマーク)から、「システム環境設定」を開きます。

  2. 「Time Machine」を選択します。

  3. 「バックアップを自動作成」にチェックを入れてから「ディスクを選択」をクリックします。
  4. バックアップに使用するハードディスクを選択してから「ディスクを使用」をクリックします。

これで、バックアップが自動で開始されます。

まとめ

この記事では、macOSのアップデートの方法と、バックアップについての解説をしました。
重要なポイントは次の3点です。

  1. そもそも新しいOSへアップデートが可能かどうかを確認しておく。
  2. OSをアップデートする前に、アプリや周辺機器が動作するかを確認しておく。
  3. アップデートする前には必ずバックアップを取っておく。

これさえできていれば、あとは安心してOSのアップデートをおこなうことができます。
この記事が役に立てばうれしいです。

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